動画と音声を一つずつ用意する
まず仕上げたい動画を選び、次に加えたい音楽や声、環境音のファイルを選択します。動画の映像と元の音を確認し、音声欄では両端のハンドルで使用する範囲を選べます。BGMは曲の盛り上がりだけでなく、冒頭と終わり方も意識して選びましょう。
このページで一度に扱えるのは動画一つと音声一つです。複数のカットをつなぐタイムライン、字幕を付ける機能、映像の色を直す機能はありません。そうした編集が必要なら先に映像を仕上げ、最後の工程として音を付けてください。映像の変更と音声の調整を分けると、書き出した結果も確認しやすくなります。
ファイルは端末から読み込み、音の合成は開いているブラウザー内で行います。ただし、初回は処理プログラムを読み込むために通信が必要です。メディアファイルを合成のためにサーバーへ送る仕組みではありません。作業が終わるまではページを閉じず、完成したファイルは端末に保存してから確認してください。
素材は作業後も消さず、完成ファイルとは別の場所に残しておきましょう。BGMの音量が大き過ぎたと気付いたとき、元動画と元音声があれば設定を変えて作り直せます。出力は新しいファイルなので、元の動画を上書きせずに試せます。
動画に音楽を追加:元の音を残すか入れ替えるか
撮影時の音が不要なら「入れ替え」を選びます。風の音が大きい映像、音声のないアニメーション、別に収録したナレーションを使いたい画面などに向いています。出力には追加した音声が入り、動画に元から付いていた音は残りません。誤って大切な会話を消さないよう、選択前に元動画も再生しておきましょう。
話し声や現場の雰囲気を生かしたいなら「ミックス」を選びます。元の音と追加する音にはそれぞれ音量の設定があり、BGMを控えめにできます。完成版をイヤホンとスマートフォンのスピーカーで聞き比べてください。小さなスピーカーで言葉が埋もれるなら、元の声をむやみに上げるより音楽を下げるほうが自然です。
ミックスは自動的なノイズ除去や声の分離ではありません。元の音声に声と雑音が一緒に録られている場合、元音量を下げると両方が下がります。また、このツールが曲を作ったり、映像の内容から合う音を選んだりすることもありません。使いたい音声を自分で用意し、聞こえ方を自分で判断する、シンプルな作業に絞っています。
もともと無音の動画であれば、残すべき元音声はありません。声のある動画なら、まず一番聞き取ってほしい言葉を再生し、音楽の大きさを決めてみてください。声ばかり無理に大きくするより、追加する音を少し下げたほうが自然なバランスになることがあります。
短い音を繰り返して長さを合わせる
追加する音声が動画より短い場合、ループを有効にすると動画の終わりまで繰り返せます。一定のリズムが続くBGMや、長さを調整しやすい環境音に便利です。ただし曲の末尾と先頭が自動で滑らかにつながるわけではありません。つなぎ目が気になる場合は、別の音源を探すか、先に音声編集ソフトで整えましょう。
音声のほうが長い場合は動画の長さで終わります。歌詞やナレーションが途中で切れないか、出力後に最後まで再生して確かめてください。特に説明動画では、話し終わる前に画面が終わると内容が伝わりません。音声を先に短く編集する、または適切な長さの映像を用意するほうが自然な結果になります。
音量を上げても、元の録音に入ったひずみや雑音は直りません。設定を決めて処理を開始し、完成した動画で音が割れると感じたら、音量を下げてもう一度作成してください。それでも改善しなければ別の音声ファイルを用意しましょう。冒頭、ループの境目、終わりまで通して確かめると、数秒だけでは気付かない問題も見つけられます。
ループは一定のリズムや繰り返しに強い音には便利ですが、話の流れがあるナレーションや歌詞には向かない場合があります。繰り返しの位置が目立つなら、音源そのものを調整してください。映像の切り替わりと音の切り替わりが重なると自然に聞こえる場合もありますが、実際の完成版で確かめることが大切です。
映像を再圧縮しない条件
この処理では、対応する映像のデータをそのまま新しいファイルに移し、必要な音声だけを作り直します。映像の各フレームを改めて圧縮しないため、この工程による画質の低下を避けられます。解像度やフレームレートも元動画のものを使います。ただし、公開先のサービスがアップロード後に独自の圧縮を行うことは別の話です。
MP4・MOV内のH.264またはHEVC映像、WebM内のVP8またはVP9映像を、元のコンテナ形式のまま書き出せます。拡張子だけでは映像の符号化方式を判断できません。ブラウザで映像をプレビューできなくても、映像ストリームをコピーできる場合があります。処理時の案内を確認し、合わない場合は元ファイルの書き出し設定を見直してください。
映像を直接コピーできないファイルは、処理を中止して理由を示します。裏で勝手に映像を再圧縮して成功したように見せることはしません。先に別の編集ソフトで対応形式へ変換するか、対応する元動画を使ってください。形式を限定するのは不便に見えても、画質を守るという約束を明確にするための境界です。
動画の拡張子と中に入っている映像の方式は同じものではありません。ファイル名だけを変えても、映像の符号化方式は変わらないため、非対応の警告は解消しません。別の形式が必要なら編集ソフトで正しく書き出し、その新しいファイルを選び直してください。
容量と端末の余裕を確認する
動画は一つ150 MBまで、長さは3分まで、音声は30 MBまでです。ブラウザー内で音を処理すると端末のメモリーを使うため、長い素材を無制限に受け付けるより、先に条件を示すほうが安全です。上限を下回っていても、すべての端末で必ず完了するという意味ではありません。空きメモリーや同時に開いているアプリによって結果は変わります。
上限に近い動画はデスクトップのブラウザーで扱うのがおすすめです。スマートフォンでは短く小さい動画から試してください。動作が重い、処理中にタブが再読み込みされる、といった場合は他のアプリを閉じるか、パソコンに切り替えましょう。処理が完了する前にページを閉じると進行中の作業は失われます。
処理プログラムの読み込みには最初にインターネット接続が必要ですが、選択した動画と音声を合成のためにアップロードする必要はありません。一度読み込んだ後も、キャッシュの削除やページの再読み込みによって再取得が必要になる場合があります。「ブラウザーで処理」と「いつでも完全にオフラインで開ける」は同じ意味ではありません。
長時間の講義や大きな撮影素材を本格的に編集する場合、このページの小さな作業画面よりデスクトップの編集ソフトが適しています。必要な短い範囲を先に切り出し、最後にここで音を付ける方法なら、端末への負担も抑えやすくなります。
公開する前に音と利用条件を確認
ファイルを合成できることと、その曲を公開動画に使う権利があることは別です。自分で録音した素材や、用途に合う許諾を得た音源を選んでください。個人投稿、広告、依頼を受けた制作物では必要な権利が異なることがあります。配信先の規約や音源のライセンスを確認し、出典表示が必要なら忘れずに対応しましょう。
保存後は、冒頭から最後まで一度再生し、無音になる箇所やループの境目を確かめます。話し声のある動画なら小さなスピーカーでも聞き取れるかを試し、公開先でもプレビューしてください。元の動画と音声は、完成ファイルを確認するまで残しておくと安心です。修正が必要なときに、素材を探し直さずに設定を変えられます。
音源がまだ決まっていないなら、先に利用条件が明確な素材を探すことから始めましょう。このページは手元の音を動画に付けるための場所で、権利の確認や公開先の審査を代わりに行うものではありません。音の大きさ、映像との長さ、利用範囲をそれぞれ確認してから公開すれば、後で差し替える手間を減らせます。
チームで制作する場合は、音源の出どころ、使える範囲、ファイルの版を共有しておくと安心です。仮の曲と納品用の曲を取り違えると、映像が完成していても公開をやり直すことになります。誰が確認した音源なのかを明確にし、納品する動画の版もそろえてください。
確認からダウンロードまで
処理前に動画と音声のファイル名、選んだ音声範囲、動画内で音が始まる位置を見直しましょう。入れ替えでは消したくない環境音がないか、ミックスでは小さな話し声が埋もれないかに注意します。完成版の冒頭と終わりを聞き、ダウンロードしたファイルも確かめてください。
処理を始めたらページを開いたまま待ちます。必要な時間は端末の性能や素材の大きさで変わるため、常に数秒で終わるとは限りません。完了が表示されてからダウンロードし、ファイルが実際に端末へ保存されたことを確かめてください。
完成ファイルには版が分かる名前を付けておくと、音量違いを比較しやすくなります。再生時は映像と音が合っているか、冒頭が無音になっていないか、途中の繰り返しが不自然でないかを確認してください。プレビューだけで安心せず、ダウンロードしたファイルで最後まで見ることが大切です。
気になる点があれば、最初からやり直して設定を一つだけ変えると比較しやすくなります。例えば最初はBGMの音量だけを下げ、別の版を保存して聞き比べます。曲、モード、両方の音量を一度に変えると、どの調整がよかったのか分かりにくくなります。
短い動画での使い道
音のないアニメーションや商品紹介には、動きに合う音楽を加えられます。映像がすでに気に入っているなら、音を付けるためだけに映像を作り直す必要はありません。完成後は音と画面の印象が合っているか、全体を通して確認してください。
旅や日常の記録では、波の音、街の空気、友人との会話を残したまま控えめなBGMを加えると雰囲気が伝わります。ただし、公開すべきでない会話まで入っていないか、元動画の音をよく確認してください。単に音量を下げるだけでは、聞かれたくない内容を確実に消せません。
画面録画に解説を付ける場合は、声が説明したい操作と合っていることが大切です。動画内で音声を流し始める位置を右側の設定で調整し、音源の必要な部分を左側で選べます。細かいセリフの位置合わせが必要なら、録画とナレーションを事前に編集してください。不要な操作音は入れ替えで外す方法もあります。
縦長の短い動画はスマートフォンで見られることが多いため、小さなスピーカーでも聞きやすい音量を意識しましょう。公開先でファイルが改めて処理されることもあります。ここで完成させたあとも、実際の投稿画面で聞こえ方と音源の利用条件を確かめてください。
よくある質問
動画に音楽を追加する手順は?
動画と音声を選び、元の音を「入れ替え」るか「ミックス」するかを決めます。音量やループを調整して書き出し、保存後に最初から最後まで再生して確認してください。
音楽を付けると画質は落ちますか?
対応する組み合わせでは映像を直接コピーし、再圧縮しません。MP4・MOV内のH.264とHEVC、WebM内のVP8とVP9に対応します。条件に合わない場合は処理を止めて知らせます。
元の音声も一緒に残せますか?
はい。「ミックス」を選ぶと元の音と追加する音を合わせ、それぞれの音量を調整できます。元の音が不要な場合は「入れ替え」を選んでください。
選んだファイルはサーバーへ送られますか?
合成のために動画や音声をアップロードしません。処理はブラウザー内で行います。ただし、ページや処理プログラムを最初に読み込むにはインターネット接続が必要です。
ファイルの上限と失敗したときの対処は?
動画は150 MBかつ3分以内、音声は30 MB以内です。上限内でも端末のメモリー不足で失敗することがあります。短い素材を使う、ほかのアプリを閉じる、パソコンで試す方法があります。
手元にある曲なら自由に公開できますか?
いいえ。書き出せることは公開や商用利用の許可を意味しません。音源のライセンスと公開先の条件を事前に確認してください。